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三浦院長

 1938年に結核療養所「富山県立古里保養院」として開院した当院はその後、幾多の変遷を経て、 現在は142病院を有する全国最大規模のネットワークを持つ独立行政法人国立病院機構の一員として歩みを続けています。 今も富山県における結核の最終拠点病院である事に変わりはありませんが、 新しい呼吸器内科医の活躍により最近は特に入院数が減少してきた結核以外の呼吸器疾患を扱う機会も増えてきています。 また170病床を占める重症心身障害児(者)の診療・療育が、 より一層大きな病院の柱となってきています。新築された第一病棟には、 心や身体の問題などで自宅からの通学が難しい高校生までの小児が隣接する県立ふるさと支援学校の教育を受けながら療養しています。 医師、看護師、児童指導員 他多くの職種の活躍により、 心に問題を持った子供たちが病棟で本来の自分を取り戻していく姿を目の当たりする時、大きな感動を覚えます。 またその性格上、小児科医が多く勤務することも特色を生かし、平日並びに土曜日の22時までは小児科医師が急病の小児診る体制をとっています。
 全国的な病院病床削減の流れもあり、最近の病院運営を取り巻く環境はますます厳しさを増し、次第に障害者医療・慢性期医療もその例外ではなくなってきました。 重症心身障害児(者)を守る会のモットーである「最も弱い人が安心して生きられる社会は、すべての人にとって幸せな社会である」という言葉が示すように、 病める人に対する“やさしさ”を決して失わず、今後は富山県ではまだ充分とは言えない神経難病のケアにも更なる力点を置いて、経営努力も重ね、私達は前を向いて進みたいと考えます。
平成28年に完成した新病棟に続き、本年5月、外来・管理棟も完全竣工いたしました。 新しい国立病院機構富山病院が富山市婦中町の小高い丘の上に広い駐車スペースとともについにその全容を現しました。
今後ともよろしくお願い申しあげます。

                                                          平成30年5月
                                                        院長 三浦 正義